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2020年度

「地方創生賞(モノ部門)」

モノ部門マイナスをプラス資源に変える!
自然派石鹸「サングリエ」
熊本県宇城市

概要

1.取り組みのねらい  全国各地でハンターの数は半減している中、イノシシの生息数は2倍以上に増え、野生動物と人との接触事故や農作物被害が多発しています。そこで「微力でも無力じゃなか」と信じた熊本県の若手農家130人が、地域を火災から守る消防団のように「地域と畑は自分たちで守る!」と熊本地震前の2016年4月から活動をしています。  農水省、県、市さらにはJAや高校、大学など産学官とも連携し新しい鳥獣対策モデルを構築する中で、イノシシ対策のプロセスは地域の担い手作り=持続可能な農村社会につながる、との信念を持って活動しています。その様子は昨年末に情熱大陸で「イノシシを宝に変える!地域のヒーロー」として特集されました。https://www.mbs.jp/jounetsu/2020/11_01.shtml2019年には「ジビエファーム」を設立するため(株)イノPを興し、ジビエの利活用を行う新たなステージに発展しており、この農家ハンターモデルを全国や世界の獣害に困っている地域に広げていくことを最大の目標としています。 2.取組みの成果 ・世界初獣害対策のサステナブルモデルに!  ジビエだけではなく脂→石鹸に、皮→革製品に、骨→ペットフードに、内臓→肥料→畑に還元 とイノシシをフル活用できるようになった。・ 損得を超えた若手農家ネットワークが生まれた!  品目、地域、規模を超えて獣害対策に取組む有志の仲間が出来て栽培技術などを共有できるようになった。これをイノコミと呼んでいる。・ 獣害対策によって地域がひとまとまりに! 地域住民が農家ハンターの活動に刺激を受け、猪の捕獲実績は年間1000頭となり農産物被害が激減。3.今後の目標・ICT技術を導入し効率的かつサステナブルなイノシシ対策モデルを作ります!・ジビエや石鹸、革製品等の製造と販売でマイナス資源をプラスに変えていきます!・地方創生おのモデルとして、住民が主体となり自走できる仕組みを全国に広げます!この活動の中で、上質なイノシシの脂をふんだんに使った自然派石鹸サングリエを農福連携、さらに地方と都市の人との接点に出来ればと願い、地方創生大賞に応募しました。

PRポイント

農作物に被害を与えるイノシシ、その対策の過程で生まれた高品質な油脂を使った石けんが出来上がりました。「イノシシは、臭い」というイメージを持っている人も多いかと思います。加工処理施設ジビエファームでは、精肉を加工するときに、脂肪も一緒に切り出すため、とても新鮮な脂肪を材料とすることが出来ました。抽出作業をパンやお菓子を製造している社会福祉法人ひまわり福祉会 テクニカル工房さんへ委託しました。十分な手間暇をかけて丁寧に抽出しています。イノシシの脂は他の動物脂と比べて浸透力に優れ、保湿力が高いこと。そして昔から塗り薬として使われてきたということが知られています。また私たちの石けんも、天然由来の成分を使っているので、敏感肌の方にも安心して使っていただけます。パッケージデザインにもこだわり、イノシシのワイルドさを残しつつ洗練された躍動感のある2頭をイノシシをモチーフにしています。捕獲しても埋めるしかなかったイノシシを余すことなく活用しようという取り組みからこの商品が生まれ、今回発売に至りました。商品名:自然派せっけん サングリエ標準重量:80g 価格:3,000円(税込)販売先:楽天農家ハンターSHOPで販売開始https://item.rakuten.co.jp/hunter/soap/主な成分:オーリブ油、パーム油、豚脂(イノシシ油)など新聞紹介  農地を守る活動を障害者の安定収入につなげる新たな形の“農福連携”として期待される。https://kumanichi.com/news/1666224/