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2019年度

「地方創生賞(名品部門)」

名品部門瓶ドンプロジェクト
(宮古の新しい体験型ご当地グルメの開発)
岩手県宮古市

概要

「瓶ドン」プロジェクトについて①「瓶ドン」とは?岩手沿岸には牛乳瓶に新鮮な生ウニを海水と共にたっぷり詰める「牛乳瓶入り生ウニ」通称「瓶ウニ」というものがあります。瓶ドンとは、「瓶に詰まった宮古のめぐみをほかほかご飯にまるごとかけて」をコンセプトとし、牛乳瓶に入った旬の食材を、お客様自身がその場でご飯にかけて食べる体験型のご当地丼です。②瓶ドンプロジェクトの目的瓶ドン消費による観光消費額と地域内調達費の増加を目的としています。③瓶ドンプロジェクトの実施主体地域DMO組織である宮古観光文化交流協会が音頭をとり、様々な観光関係団体等と協議を重ね、市内飲食店舗の協力を取りつけて、地域が一体となったプロジェクトとして取り組んでいます。④「瓶ドン」開発の経緯牛乳瓶入りの生ウニという宮古地方独自の保存・販売文化があったことなんとなく海産物が新鮮・有名なイメージはあるが、宮古といえばこれ!といった名物に乏しかったことこれらをかけ合わせて、「瓶ドン」という答えにたどり着きました。⑤「瓶ドン」の誕生2018年10月9日に宮古市長を含む市内関係者を招待した「瓶ドン試食会」を開催し、開発までの道のりの説明、商品の紹介、試食を行いました。(参加人数約50名、メディア取材:新聞社3+TV局1)試食会開催の後、市内飲食店(6店舗)にて本格提供を開始しました。⑥「瓶ドン」の実績と評価2018年10月~2019年9月までの1年間の提供食数は約17,000食を提供しており、2019年11月末時点で21,000食を超えています。※開始から1年間の「瓶ドン」の売上高は約23,000千円となっており、地域内調達への貢献も非常に高い※2019年秋季観光客動態調査(宮古観光文化交流協会調べ)においては、来訪者のうち21%の方が「瓶ドン」を食べたと回答しています。味や価格、見た目、アイデアなど総じてお客様から評価も高く、見た目の美しさや自身で盛り付けるという行動が写真撮影を促し、SNSでの発信も多く見受けられます。旅行会社やマスメディアからの注目も高く、これまでに76回の取材を受けており、「瓶ドン」の認知度も少しずつ拡大している印象です。また、実施していただいた飲食店からも「やってよかった」という声を頂いていることが、何よりも素晴らしいプロジェクトになったと捉えています。

PRポイント

2018年10月にスタートした、宮古市の新しい体験型グルメ「瓶ドン」。宮古DMOでの企画協議から始まり、ターゲットエリアでのアンケート調査を経て、2018年7月から参加店舗の調整や商品開発に取り組み、観光関係者向けの試食会を皮切りに同10月から6店舗で本格提供を開始しました。今年の春からは提供店舗数が11店舗に増え、また夏からは「瓶ドン」付きの宿泊プランの提供が始まるなど地域一体となった取り組みとして確立されてきています。商品開発においては、「牛乳瓶入り生ウニ」のイメージが強く、瓶からするするっと出てこないことが非常に高いハードルとなり、各店舗の皆さんも非常に頭を悩ませる状況が続きましたが、ある店舗の女将が層になった商品をスプーンできれいに盛り付けるスタイルを完成させ、これを広く共有したことで商品化のスピードが加速!また、この「瓶ドン」ですが、店舗によって中身が違っていて、魚介類を一切使用いないメニューや、素材を宮古産に拘っているメニューもあり、宮古の様々な新鮮な魚介類等の紹介にも貢献しています!新鮮な魚をただそのまま提供するのではなく、味付けや切り方、素材の組み合わせなどを工夫しながら取り組んでいます。「瓶ドン」は、宮古の旬のめぐみのみならず、そんな店舗のスタッフの想いが詰まった一品。運ばれてきた瓶の美しさ、それをご自身で盛り付ける楽しみ、そしてもちろん食べてもおいしいという三拍子がそろった特別なご当地メニューです。「宮古に来たら瓶ドンを食べたい」に留まらず、「瓶ドンを食べに宮古に行きたい」に向けた、浄土ヶ浜という美しい景勝地を持つ小さな街のチャレンジに是非ご注目ください!