Yahoo!ショッピングに出店する地元の多事業者への受注業務を商工会議所が代行する仕組みである『おもてなしギフトショップ』の仕組みを活用し、ふるさと納税の返礼品を増加させたプロジェクトです。

横須賀市の課題は、ふるさと納税の寄付額を増やすための返礼品数の増加です。返礼品を増やすためには商品開発や顧客対応といった地元事業者の負担を取り除く必要がありました。そこで横須賀商工会議所がYahoo!ショッピングで実施している『おもてなしギフト』の仕組みを活用した取り組みを開始しました。『おもてなしギフト』は、Yahoo!ショッピングに出店する地元事業者の受注業務を代行する仕組みです。
ギフト商材であるため、価格競争に巻き込まれずしっかりと利益を確保することができ、地元事業者は新たな負担を発生させることなく返礼品となる商品を開発することができました。結果として返礼品数を3.5倍に拡大することができ地元事業者の売り上げUPとふるさと納税の促進を同時に実現することができました。

Yahoo!ショッピングですでに取組んでいた仕組みを活用しながら、当初の目的であった横須賀市のふるさと納税の寄付額の増加だけでなく、返礼品の取扱い増加による地元企業の売り上げUP／利益UP、地元産品のプロモーション、そして受注業務拡大による雇用増といった横須賀の街を活性化させる好循環となる取り組みとなりました。

戸田市のシティセールス活動において、ターゲティング広告であるYahoo!ディスプレイアドネットワーク（YDN）を活用した事例です。ターゲットとしている都内で住宅購入を検討している子育て世帯に対し、戸田市の子育て・教育環境や交通の利便性などの情報を発信することで、情報交流人口を獲得することができたプロジェクトです。

戸田市の課題は「定住人口獲得」です。2016年4月に戸田市シティセールス戦略改訂版を策定し、定住人口獲得に向けた対象地域と対象者をターゲットとして設定しました。
このターゲット層に効果的にアプローチするための戦略として下記を実行しました。
(1)ターゲット層に近いモデル家族を取材したプロモーションページの作成
市民である８組の親子が自宅や市内のお気に入りの場所でインタビューに答えることで、戸田市での生活を想起させ「戸田っていいかも」とイメージさせることを狙いました。
(2)定住に関するコンテンツの充実
ターゲット層が必要とする情報を一箇所にまとめました。
(3)ターゲティング広告による同ページへの誘導
広告の配信先を、情報を伝えたいターゲット層に絞ることで効率よいPR活動ができました。

以上の取り組みにより、プロモーションページのページビューが広告開始前と比較し約16倍に増大、情報交流人口を大幅に獲得することができました。

戸田市のシティセールス戦略で定めたターゲットと、YDNのターゲティング機能をうまく合致させることができたと思います。必要な人に必要な情報を届ける点で効率の良いプロモーションができました。さらに今後は、対象者のデータを元にチューニングを行ない、戸田市に興味を持った人達が転入へと繋がるようななプロモーションができるとよいと思います。

滋賀県米原市を移動の通過点でなく、目的地としての魅力があることを訴求し、より多くの方の目的地としてのポジションを確立することを目指すプロジェクトです。Yahoo!ショッピング、Yahoo!ふるさと納税、Yahoo!公金決済を目的に合わせて活用することで、米原市内のよいモノを販売し魅力を発信しています。

プロジェクトの遂行にあたり下記を実施しました。
（1）インターネットサービスの目的別活用
「orite米原」では、インターネットサービスを目的別に活用しています。「自社サイト」で、米原市の情報や商品ができるまでのストーリー、生産者の想いを伝え、商品購入は「Yahoo!ショッピングorite米原サイト」に誘導しました。
（2）高齢化している市内事業者のモチベーションを向上
「orite米原」では、商工会がネットショップに係る運営（サイト更新、商品の集荷・出荷、顧客サポート等）を担うことで、市内の事業者を巻き込んだ取組みができました。
（3）委託料に頼らず自立運営
「orite米原」では、委託料を頼りに事業を行うのではなく、持続可能な事業にすることを目指しており、自立運営をしていくために、しっかり稼ぐことを大切にしています。
（4）みんな（行政、商工会、地元事業者）で作るネットショップ
よくある全てを業者に委託する事業の進め方ではなく、“担当者が自分ゴトとして事業を進めなければ成功しない”との想いのもと、自分たちで責任を持って管理運営することを大切にしました。

米原市の魅力を伝えるために、インターネットサービスを目的別に活用した事例だと思います。通過するのではなく立ち寄ってもらうという共通の目的をもって、米原市全体でこのプロジェクトを盛り上げていることが感じられます。また外部に委託するのではなく、試行錯誤しながらみんなで考えて取組んでいることが、まさに地方創生への取り組みだと言えると思います。

「宮崎県綾町 ふるさと納税応援弁当」とYahoo!ふるさと納税を連携させたプロジェクトです。
宮崎県綾町、スターフェスティバル株式会社、ヤフー株式会社が、宮崎県綾町の名産でふるさと納税返礼品でもある野菜やブランド豚を味わっていただくためのお弁当「宮崎県綾町 ふるさと納税応援弁当」を開発し、東京都内の企業や、伊勢丹新宿店とスターフェスティバルが運営するごちクルにて販売しました。

「宮崎県綾町 ふるさと納税応援弁当」は、綾町が取り組む有機農業で作られた野菜や、綾町のブランド豚「綾ぶどう豚」などをふんだんに使った、綾町のふるさと納税の返礼品をお試しで味わえるお弁当です。綾町の食材に惚れ込んだ「ミシュランガイド」７年連続３つ星獲得の日本料理の名店「青山えさき」店主・江﨑新太郎氏の考案のもと、綾町の食材の魅力を最大限引き出した、ヘルシーな和食膳に仕上げました。
「宮崎県綾町 ふるさと納税応援弁当」を通じて、気軽に綾町のこだわりの食材の魅力を知っていただくことで、綾町への関心を高めていただくとともに、ふるさと納税の促進を目指しました。
また、お弁当のしに添付されている小冊子には、宮崎県綾町の魅力が紹介されており、綾町のふるさと納税申し込みページへダイレクトにリンクするQRコードが付いていて、すぐに寄付ができるよう工夫しました。

インターネットのふるさと納税と、地元産品のPR・販売を融合させた取り組みです。工夫を凝らしたお弁当の販売を起点として、まずは綾町の食材や魅力を知ってもらい関心をもってもらう。そしてふるさと納税を知ってもらいつつ、実際にふるさと納税を使って寄付してもらうという一連の流れが実現できた取り組みだと思います。