株式会社ジェイティービー
地域に根ざした持続的な交流の創造と各地域の魅力の創出、地域の活性化に寄与する取り組みを表彰しています。
美作市上山に定年後移住した元商社マンとその息子らが、「英田上山棚田団」を発足。かつては「耕して天に至る」と詠われた耕作放棄された棚田を、月1回の農作業ツアーを募り、「週末里山生活」をキャッチフレーズに手作りで再生しました。同時に古民家を蘇らせ、交流拠点としても活用。地域住民と「上山棚田再生事業実行委員会」を立ち上げました。
この動きに行政も連携して、2010年、総務省が推進する「地域おこし協力隊」の制度を導入。棚田団の活動をドキュメンタリータッチにまとめて、岡山市の出版社から単行本を発行したことによって、地域がマスコミからも注目されるようになりました。
地域住民の協力の輪も広がり、ブランド米販売や活動記録出版、祭りの復活、台湾の棚田との提携など進化を続け、交流、定住人口の増加や、景観の再生や文化の継承にも繋がっています。
2013年には地権者の地元住民らとともに一般社団法人「上山集楽」を設立。ユネスコの「第5回プロジェクト未来遺産」に選定されたことで、企業、大学、高校、地元団体との連携、共同研究も進んでいます。2015年には環境省グッドライフアワード「環境大臣賞グッドライフ特別賞」受賞棚田再生を核としてエネルギー、ライフスタイル、観光、国内・国際交流、ファンドレイジング、教育人材育成、医療、交通などの総合的な分野を網羅するシステム作りへ向かうエンジン集団を目指しています。
〇棚田団の農林作業に参加した人は8年間で、のべ7000人。様々な職種の人が参加することにより、交流人口だけでなく、Iターンなどによる定住人口も増加しています。
〇台湾の棚田「八煙聚落」との姉妹棚田提携など、「棚田」をキーワードにしたアジア各国のコミュニティとの連携による、新たな交流文化事業を展開しています。
〇棚田を舞台に自然と調和した暮らしの技術や昔ながらの知恵を学ぶ実践型研修「上山棚田大学」を開校。水路掃除、田植え、稲刈りなどのタイミングで実施し、大阪や岡山市からの参加者で賑わいを見せています。
〇かつて「耕して天に至る」と詠われた棚田の美しい景観を再生することで、フォトジニックな風景が観光資源となり、旅行者、写真家などの訪問者が増加しています。
〇地元メディアに取り上げられたことで、全国メディアでも紹介され、知名度が高まっています。
これまでの旅行業の中で培ってきたネットワーク。私たちは、生活者だけではなく、企業や自治体、学校などさまざまな方々と接点を持っています。また、JTBグループは約180社あり、旅行をはじめ、出版、IT、広告、教育など、人を動かし、交流をつくるためのさまざまなノウハウを積み重ねてきました。意外な組み合わせですばらしい化学反応が起こせることも、私たちはよく知っています。
交流を通じていくつものビジネスが生まれ、続いていく。社会が豊かになっていく。そのサポートができるのは、100年の蓄積がある私たちです。
【応募期間】
2015年8月1日~2015年9月30日
(郵送応募の場合当日消印有効)
【応募方法】
インターネットもしくは郵送での応募
■インターネットサイト
詳細はコチラ
■ 郵便等で応募の場合
JTB交流文化賞事務局まで送付してください。
◎日本語による作品
◎応募用紙をダウンロードしていただき、所定の項目に記入してください。
※前回応募いただいた取り組み事例も応募いただけます。但し、過去に受賞された取り組み事例は対象外です。
<送付先>
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町2-6-2 上野ビルディング8F
JTB交流文化賞事務局(株式会社JTB総合研究所内)
TEL:03-3525-4559(10:00~17:30 土・日・祝日休み)
FAX:03-3525-4565
【受賞時の特典】
最優秀賞1作:賞金100万円
優秀賞2作:賞金50万円
入選者には本人宛に直接連絡するとともに、JTB WEBサイト上および広報・PR活動において発表します。(2016年1月予定)
<選考委員>
安島 博幸 跡見学園女子大学 観光コミュニティ学部教授
森 まゆみ 作家・谷根千工房主宰
政所 利子 (株)玄代表取締役
松平 定知 京都造形芸術大学教授 国学院大学客員教授
見城 美枝子 青森大学副学長・教授・エッセイスト・ジャーナリスト
久保田 穣 (株)ジェイティービー 常務取締役